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季節ごとの講習や特訓は効果絶大

思い余って数学担当の正岡先生に相談すると、「基本的なことはわかっているんだけれど、そこから一歩踏み出せないみたいだな」と言って、こんなアドバイスくれた。「誰だってこういう問題は最初から解けるわけじゃない。とにかく、途中まででもいいから答案を書いてみろ。思いついたことは何でも書いて持って来い」そして、吉永くんが思いつくままに書いた答案を持っていくと、それを見ながら丁寧に正しい解き方を教えてくれた。「もともと僕は感覚的なことが苦手で理屈っぽいほうですが、正岡先生のおかげで、正しい筋道をたてて考えることができるようになりました。その頃から、こういう問題だったらこう考えればいい、こんなふうに書き出せばいいんじゃないかということがわかってきました」しかし吉永くんの場合、最大の苦手科目は物理だった。現役受験では早稲田、上智、理科大などを受けて全滅したのだが、足を引っ張ったのはやはり物理だと感じていた。高校での成績はかならずしも悪くないのに、入試では通用しなかった。何か抜けているのか、どこで、どうつまずいてしまったのかもわからない。だから、「しょうがない、一からやり直すしかない」と思って、四谷学院入学後は55段階を地道に進めることにした。その傍ら、定期的に行われる講習や特訓にも積極的に参加した。四谷学院では、クラス授業と55段階の他に、季節ごとの講習や特訓、夏期合宿にも力を入れている。夏期講習や冬期講習では、テーマ別に特化した授業や、「早稲田対策」「慶応対策」といった志望大学別講座などが用意されている。一方、特訓では、朝から晩まで1科目だけを徹底して集中的に攻略する。

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大学受験の入試問題が容易化

大学全入時代の到来により、高校の二極化だけでなく大学の二極化−中堅以下の大学では合格がきわめて容易になる一方、上位校に人気が集中し倍率が上昇する現象−が起きている。この現象をとらえて、上位校はさらに難関になるとみる向きがあるかもしれない。しかし、それは表面的な見方である。四谷学院では「倍率の変化にまどわされてはいけない」と考えている。むしろ「学校でまじめに勉強した生徒にとって、上位校は入りやすくなっている」と見ているのだ。栗山教務部長は言う。「入試問題はどんどんやさしくなっています」四谷学院教務部の分析によれば、東京大学の入試問題でさえ、10年前と比べると簡単になっている。制限時間内に計算しなければならない量や記述すべき内容が、あきらかに少なくなっているというのだ。いちばんわかりやすいのが、現在のセンター試験と、その前身であった共通一次試験の問題だろう。一例として物理の問題を比較してみると、同じマークシート方式でも、共通一次の時代には、ある程度、計算しなければ解答できない問題があった。問題解決に必要とされる計算力を試す意図もあったわけである。ところが現在行われているセンター試験の問題では、計算力を試すための要素がほとんど姿を消し、基礎的な知識さえあれば点数が取れる形になっている。「入試問題の出題傾向が大きく変わった。そのこと自体はいいことだと、私は思っています」たとえば、私立大学の入試は、かつて「パズルのような問題ばかり」として批判された。受験生の学力が均一化するにつれ、一部の受験生をふるい落とすために、パズルやなぞなぞのような複雑怪奇な問題が増えたためである。パズルを解くにも、それなりの能力が必要だ。発想力や想像力が豊かで、思考が柔軟でなければならないし、反射神経も必要だろう。しかし、ものごとをじっくり考えて、本質をとらえる能力とは関係ない。むしろ、同じような問題をどのくらい経験しているかがモノを言う。そのため、受験生たちは基礎力や思考力を深めるよりも、パズル問題を解くためのテクニックを身につけることに時間をかけるようになってしまった。こうした反省から、最近の入試問題はふたたび本質的な能力を問う方向に変わってきている。私大入試はやはりマークシート式が主流で、選択問題や正誤問題、穴埋め、並べ替えが多いことに変わりない。しかし内容的にはどの科目を見ても、基礎となる知識や原則が理解できていれば点数を取れる問題が増えている。

[参考]
大学受験合格への道
http://www.yotsuyagakuin.com/exp/